矢作川用水と羽布ダム<三河国土学⑬>
★矢作川用水の要「羽布ダム(三河湖)」は、農業用利水ダムとしてだけでなく、地域振興に資する観光スポットとして、また建設に尽力された先達・川合好太郎氏の業績を学ぶ郷土学習素材としても大きな役割を果たしています。 矢作川の利水のあらまし...
愛知環状鉄道線とNW効果<三河国土学⑫>
★観光路線、通勤路線、通学路線、ジブリパークへのアクセス路線、環状鉄道(ネットワーク効用路線)として、愛環線は大きな役割を果たしています。 愛知環状鉄道線(通称、愛環線) 愛知環状鉄道線(通称、愛環線)は、JR東海道本線・岡崎駅(岡崎市)から新豊田駅(豊田市)・瀬戸市駅(瀬...
岡崎&豊田と鉄道<三河国土学⑪>
★JR東海道本線と名鉄名古屋本線を軸に発展してきた岡崎と、名鉄・豊田線と愛知環状鉄道線の開業によって周囲との結びつきを強める豊田。両市の発展には、これからも鉄道インフラが不可欠です。 鉄道開業前夜の岡崎~豊田間の交通(矢作川舟運)...
三河地震の記憶<愛知の歴史災害⑥>
★岡崎平野南部や三ヶ根山地周辺には、最大震度7の局地的な大被害をもたらした「三河地震」の痕跡や、地震による犠牲者を慰霊した碑が数多く残されています。 このたび石川県の能登地方を震源とする「令和6年能登半島地震」によりお亡くなりになられた方々に深く哀悼の意を表するとともに、被...
西尾(西三河南部)と鉄道<三河国土学⑩>
★沿線自治体・名鉄・市民応援組織等の連携によって、「にしがま線(西蒲線)」が地域住民の通学・通勤の足として、また地域の経済活動の基盤として存続してくれることを願ってやみません。 「にしがま線」とともに 2023年9月9日(土)10時57分、西尾市制70周年を記念して、名鉄の...
昭和東南海地震の記憶<愛知の歴史災害⑤>
★終戦前後の厳しい時代、日本人は大規模自然災害とも闘わなければなりませんでしたが、先人たちはこうした苦難を乗り越えて戦災復興を果たし、さらに高度成長を成し遂げました。 大規模空襲/戦災復興と大規模自然災害との闘い 太平洋戦争末期、わが国(国民)は米軍による空からの爆撃(無差...
枝下用水と社会科副読本『豊田』<三河国土学⑨>
★豊田市の小学4年生は、枝下用水(近代における挙母地域の農業基盤整備)またはトヨタ自動車(現代における工業都市・豊田市の発展)のいずれか一つをテーマとして取り上げ、郷土学習を実践しています。 インフラ整備の重要性を学ぶ/小学4年生の郷土学習「地域の発展に尽くした先人」...
明治用水と日本のデンマーク<三河国土学⑧>
★内村鑑三が活躍した時代(晩年)、愛知県碧海郡一帯(安城市周辺)は、明治用水の整備を切っ掛けとして、わが国を代表する先進的農業実践地域「日本デンマーク」と呼ばれていました。 内村鑑三と『後世への最大遺物』 内村鑑三(1861-1930年)は、札幌農学校(現在の北海道大学)時...
峠の国盗り綱引き合戦<三遠南信連携①>
★青崩峠道路の開通による三遠南信地域の連携・交流の促進が期待されますが、貴重な地域資源として「峠の綱引き合戦」も末永く開催していただきたいと思います。 「峠」の物語~プロローグ~ かつて「峠」は国境(くにざかい)であり、その先は異郷の地でした。峠の向こうに、何があるのか、ど...
安政東海・南海地震の記憶<愛知の歴史災害④>
★愛知県内とりわけ渥美半島の太平洋岸には、『稲むらの火』の切っ掛けとなった安政東海地震・安政南海地震に関する史跡が遺されています。 『稲むらの火』と濱口梧陵 <村の高台に住む庄屋の五兵衛は、長くゆったりとした地震の揺れを感じたあと、海水が沖合へ退いていくのを見て津波の来襲に...