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「緑川の日」一斉清掃と流域復興イベント

★4月29日は「緑川の日」。緑川流域各地で一斉清掃が行なわれると共に、本部会場(嘉島高田みんなの広場)では「流域復興イベント」が開催され、多くの人で賑わった。熊本地震で大きな被害を受けた緑川堤防の復旧も、梅雨期前までの完成を目標に進められている。

 毎年4月29日は「緑川の日」。当日は緑川流域各地で「緑川の日一斉清掃」が実施される。昨年は熊本地震の影響により、本部会場をはじめ多くの会場において中止を余儀なくされたが、震災から一年が過ぎ、今年は無事に開催される運びとなった。  当日は天候にも恵まれ、本部会場の蓍町橋下流右岸河川敷「嘉島高田みんなの広場」では、多くの緑川流域住民の方々の参加のもと、朝9:30から一斉清掃がスタート。今回で24年目となり、緑川流域住民の方々の河川環境に対する意識の高さが窺われる。  また、一斉清掃の後は、流域で活動する河川協力団体(NPO法人・住民団体)や流域市町村等の主催による「緑川流域復興イベント」が開催された。ステージでは、緑川流域の首長と住民が流域の課題や将来について考える「緑川流域サミット」にはじまり、くまモン隊、平成音楽大学、鎮西高等学校、熊本工業高等学校によるダンスや吹奏楽等のイベントが行なわれた。フィールドでは、災害・防災パネル展示、建設機械ふれあい体験、排水ポンプ車実演、豪雨体験などの復興イベントも開催され、3,000人をこえる多くの参加者で賑わった。

【緑川堤防の復旧】  熊本地震では、緑川水系の河川堤防も大きな被害を受けた。国土交通省管理区間で確認した127箇所の堤防等の変状のうち、比較的変状の小さな箇所については、ひび割れの補修などの応急対策を実施。また、堤体の変状が比較的大きい緑川・加勢川の11箇所については、24時間体制で緊急的な復旧工事を実施し、本格的な出水期(平成28年5月9日)までに全ての工事を完了している。 さらに、ソフト面では、早期の警戒体制を確立し、早めの水防活動や避難に資するため、水防警報及び洪水予報の基準水位が暫定的に引き下げられた。また、堤防等の河川管理施設の変状を迅速に察知するため、平常時の河川巡視頻度を増やすとともに、出水時の河川巡視を通常よりも早い段階で開始するなど、出水期間中の監視体制の強化も図られた。  そして現在。平成29年度の梅雨期前までの完成を目標に、全ての箇所で本復旧工事(変状が生じた堤防の撤去、地盤改良、堤防の再構築、または堤防が沈下した箇所における堤防の嵩上げ等)が進められている。

(H28熊本地震で堤防の亀裂や沈下が発生)

(H28梅雨入りを前に、堤防の応急復旧を完了)

(現在、全ての箇所で本復旧工事が実施中)

防災パネル 「平成28年熊本地震」~復興に向けて~(九州地方整備局)↓ http://www.qsr.mlit.go.jp/site_files/file/bousai_joho/tecforce/pdf/panel.pdf

平成28年熊本地震に対する九州地方整備局の取り組み(九州地方整備局)↓ http://www.qsr.mlit.go.jp/bousai_joho/tecforce/index.html

(今回の舞台)

(2017年4月30日)

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