鉄道の歴史と東海道本線・蒲郡ルート<穂の国「東三河」⑥>
★明治~大正時代、「鉄道」は地域発展に必要不可欠な最重要インフラでした。海岸沿いのルートを採った東海道本線の整備は、蒲郡の観光・産業発展の礎になりました。 「鉄道」は、明治政府のインフラ投資の最重点項目 1868年に成立した明治政府は、版籍奉還や廃藩置県を通して中央集権国家...
姫街道・本坂峠を越える<穂の国「東三河」⑤>
★姫街道・本坂峠、本坂隧道(旧本坂トンネル)、国道362号・本坂トンネルという新旧3本の峠越えルートが現存する豊橋市嵩山(すせ)町は、道路の歴史に直接触れることができる興味深い場所です。 「嵩山(すせ)」 豊橋市内には幾つもの難読地名があります。「飯村(いむれ)」、「雲谷(...
道路の歴史と御油宿/赤坂宿<穂の国「東三河」④>
★豊川市にある東海道五十三次の宿場「御油宿」と「赤坂宿」。御油宿には往時のマツ並木が残されており、官民一体となった保護活動が現在も行われています。 わが国の道路の歴史(古代~中世) 前々回(第15回)のコラムにおいて、古代の道路「七道駅路(古代官道)」は、ハイスペックな規格...
防災道の駅とよはし<穂の国「東三河」③>
★防災、福祉、観光、文化、地域経済など、「道の駅」にはこれまで以上に公的な役割が求められています。「コンビニ」と対極にある施設が「道の駅」という認識も重要です。 全国初開催「もしも訓練フェアin防災道の駅とよはし」 ①道路利用者のための「休憩機能」、②道路利用者や地域の方々...
古代「三河国」インフラ考<穂の国「東三河」②>
★朝廷(ヤマト王権)による古代「三河国」の統治は、古代官道(交通インフラ)や条里制(農業インフラ)、そして仏教寺院(宗教インフラ)によって支えられていました。 古代「三河国」の誕生 三河国一宮「砥鹿神社」が鎮座する豊川市には、「国府(こう)」という名古屋鉄道(名鉄)の駅があ...
三河国一宮「砥鹿神社」に詣でる<穂の国「東三河」①>
★大己貴命(大国主命)を御祭神として祀る三河国一宮「砥鹿神社(奥宮・里宮)」は、東三河地域を治めていた古代「穂国」の氏神として、また律令国家の「国土開拓の神」として、篤い崇敬を受けてきました。 愛知県を特徴付ける「尾張」と「三河」...
愛知県の交通の様子<『かがやく豊橋』⑬>
★愛知県は、優れた交通インフラを背景として、全国一の「ものづくり県」として躍進しており、自動車に代表される製造業の中心地として世界経済をもリードしています。 中学・地理教育/中部地方の最大の特徴は「産業」 中学校の社会科(地理的分野)教科書では、防災・減災、水・国土管理、農...
三遠南信地域の連携と道路インフラ<『かがやく豊橋』⑫>
★三遠南信(愛知県東「三」河、静岡県「遠」州、長野県「南信」州)地域では、三遠南信自動車道の整備を切っ掛けとして、産業、文化、防災など幅広い分野の連携が進められています。 三遠南信自動車道の建設 三遠南信自動車道は、長野県飯田市の中央自動車道(飯田山本IC)を起点とし、愛知...
交通の発達と三河港の建設<『かがやく豊橋』⑪>
★豊橋の産業・経済の発展や快適な市民生活の実現は、鉄道・道路・港湾などの交通インフラの整備によって支えられています。 豊橋市役所展望ロビー「とよはし物語館」で学ぶ 豊橋市役所の東館13階には無料で楽しめる展望ロビーがあり、360度の景観を楽しむことができます。一級河川・豊川...
高師・天伯原の開拓と豊川用水<『かがやく豊橋』⑩>
★先人たちの献身的な郷土への働きかけによって、豊橋市南部地域は、全国トップクラスの生産額を誇る日本有数の農業地域に発展しています。 豊橋の地形(まちなかから表浜海岸まで自転車で南下する) 以前にも触れましたが、豊橋市は、弓張山地(東)、三河湾(西)、太平洋(南)、一級河川・...