三遠南信地域を結ぶ「飯田線」<穂の国「東三河」⑦>
★通勤・通学や観光路線として活躍しているJR飯田線は、近い将来、飯田駅でリニア中央新幹線と接続し、これまで以上に大きな役割を果たすことが期待されています。 豊川鉄道から始まる飯田線の歴史 官設の東海道本線が開通して概ね10年後、東三河地域に民設の新たな鉄道路線が敷設されまし...
鉄道の歴史と東海道本線・蒲郡ルート<穂の国「東三河」⑥>
★明治~大正時代、「鉄道」は地域発展に必要不可欠な最重要インフラでした。海岸沿いのルートを採った東海道本線の整備は、蒲郡の観光・産業発展の礎になりました。 「鉄道」は、明治政府のインフラ投資の最重点項目 1868年に成立した明治政府は、版籍奉還や廃藩置県を通して中央集権国家...
姫街道・本坂峠を越える<穂の国「東三河」⑤>
★姫街道・本坂峠、本坂隧道(旧本坂トンネル)、国道362号・本坂トンネルという新旧3本の峠越えルートが現存する豊橋市嵩山(すせ)町は、道路の歴史に直接触れることができる興味深い場所です。 「嵩山(すせ)」 豊橋市内には幾つもの難読地名があります。「飯村(いむれ)」、「雲谷(...
道路の歴史と御油宿/赤坂宿<穂の国「東三河」④>
★豊川市にある東海道五十三次の宿場「御油宿」と「赤坂宿」。御油宿には往時のマツ並木が残されており、官民一体となった保護活動が現在も行われています。 わが国の道路の歴史(古代~中世) 前々回(第15回)のコラムにおいて、古代の道路「七道駅路(古代官道)」は、ハイスペックな規格...
防災道の駅とよはし<穂の国「東三河」③>
★防災、福祉、観光、文化、地域経済など、「道の駅」にはこれまで以上に公的な役割が求められています。「コンビニ」と対極にある施設が「道の駅」という認識も重要です。 全国初開催「もしも訓練フェアin防災道の駅とよはし」 ①道路利用者のための「休憩機能」、②道路利用者や地域の方々...
古代「三河国」インフラ考<穂の国「東三河」②>
★朝廷(ヤマト王権)による古代「三河国」の統治は、古代官道(交通インフラ)や条里制(農業インフラ)、そして仏教寺院(宗教インフラ)によって支えられていました。 古代「三河国」の誕生 三河国一宮「砥鹿神社」が鎮座する豊川市には、「国府(こう)」という名古屋鉄道(名鉄)の駅があ...
三河国一宮「砥鹿神社」に詣でる<穂の国「東三河」①>
★大己貴命(大国主命)を御祭神として祀る三河国一宮「砥鹿神社(奥宮・里宮)」は、東三河地域を治めていた古代「穂国」の氏神として、また律令国家の「国土開拓の神」として、篤い崇敬を受けてきました。 愛知県を特徴付ける「尾張」と「三河」...
愛知県の交通の様子<『かがやく豊橋』⑬>
★愛知県は、優れた交通インフラを背景として、全国一の「ものづくり県」として躍進しており、自動車に代表される製造業の中心地として世界経済をもリードしています。 中学・地理教育/中部地方の最大の特徴は「産業」 中学校の社会科(地理的分野)教科書では、防災・減災、水・国土管理、農...
三遠南信地域の連携と道路インフラ<『かがやく豊橋』⑫>
★三遠南信(愛知県東「三」河、静岡県「遠」州、長野県「南信」州)地域では、三遠南信自動車道の整備を切っ掛けとして、産業、文化、防災など幅広い分野の連携が進められています。 三遠南信自動車道の建設 三遠南信自動車道は、長野県飯田市の中央自動車道(飯田山本IC)を起点とし、愛知...
交通の発達と三河港の建設<『かがやく豊橋』⑪>
★豊橋の産業・経済の発展や快適な市民生活の実現は、鉄道・道路・港湾などの交通インフラの整備によって支えられています。 豊橋市役所展望ロビー「とよはし物語館」で学ぶ 豊橋市役所の東館13階には無料で楽しめる展望ロビーがあり、360度の景観を楽しむことができます。一級河川・豊川...