

菊池の井手と『イデベンチャー』(楽しみながら学ぶインフラの歴史)
★加藤清正公築造と伝えられる「築地井手」をはじめ、菊池市内を流れる数多くの井手(農業用水路)は、築後数百年を経て今も現役で水田を潤している。そして、「原井手」をカヤックで下る『イデベンチャー』など、子供たちが楽しみながら歴史的インフラ遺産に触れ、学ぶことのできる機会を提供し...


熊本県の地象・気象特性と冬期道路交通確保
★明治初頭、熊本の近代教育の礎を築いたアメリカ人L.L.ジェーンズが驚愕した肥後熊本の自然力の暴威。この厳しい地象・気象と向き合いながら、私たちはインフラの適切な整備・管理に努めている。 【L.L.ジェーンズが体験した熊本の地象・気象】 ...


『水の生まれる里』を豊かにした生産インフラ『南阿蘇村疎水群』
★『水の生まれる里』南阿蘇村が現在のように豊かであるのは、先人達が郷土にたゆまなく働きかけ続けてくれたおかげである。阿蘇南郷谷開拓の大恩人、南郷米の祖である片山嘉左衛門松翁の偉業は、「顕彰の碑」となって今に語り継がれている。...


西原村の「大切畑ため池」は今
★熊本地震で大きな被害を受けた「大切畑地区」と地域を支える生産インフラ「大切畑ため池」の早期復旧を願ってやまない。 【熊本地震で被災した「俵山トンネルルート」と「大切畑ため池」】 阿蘇外輪山の西麓に位置し、熊本市から南阿蘇観光への玄関口にある「西原村」。県道28号熊本高...


長洲町にある郷土遺産と「的ばかい」
★景行天皇肥後(九州)巡幸ゆかりの地、清正公時代から築造されてきた干拓地、島原大変・肥後迷惑の災害碑、四王子神社の的ばかい(破魔弓祭)など、長洲町には学ぶべき郷土遺産が沢山ある。 熊本県北西部、荒尾市と玉名市に挟まれた地に位置する「長洲町」。北東部の一部地域を除けば、町のほ...


渡鹿堰と大井手の物語
★「渡鹿堰と大井手」は、加藤清正公による国土づくりの功績の一つ。取水口近くには、水分神(堰の守護神)と管原道真公を主祭神とする水分神社・菅原神社が鎮座する。ここでも、インフラと神話との間には、きわめて親和性の高い関係が見受けられる。 【白川激甚災害対策特別緊急事業】 ...


2018年・新春/阿蘇神社に詣でる(阿蘇の神話とジオパーク)
★阿蘇の火山神、開拓神として広く尊崇されている健磐龍命。世界ジオパークにも登録されている『阿蘇ジオパーク』には、健磐龍命の神話が数多く遺されている。 穏やかな正月を迎えました。今年も「熊本国土学」を綴って参ります。 2018年・新春、阿蘇市一の宮町宮地に鎮座する「阿蘇神社」...


2017年を振り返る/郷土とインフラに関する「10大ニュース」
★阿蘇長陽大橋ルートの開通、二重峠トンネルの着工、白川・緑川堤防の災害復旧完了、桜町再開発事業の着工、八代港国際クルーズ拠点整備事業の着工、阿蘇くまもと空港の民営化スキーム発表、熊本駅ビル・駅前広場の開発概要の発表など、2017年の肥後熊本は熊本地震からの復旧・復興が実現し...


熊本国土学【第100回】/改めて国土教育について考える
★私たち日本人は、この『豊かさと厳しさを兼ね備えた』国土によって育まれてきました。日本列島で頻発する大規模な自然災害によって、ずっと昔から教育を受けてきました。現代に生きる私たちは、先人たちの努力に思いを馳せながら、国土に対して働きかけを続け、将来世代に対して、より良いイン...


来熊2年/改めて熊本の交通問題を考える
★熊本県内の幹線道路ネットワークは脆弱であり、また熊本都市圏の交通渋滞も解消していない。熊本地震からの復旧・復興を、課題解消のエネルギーにかえていきたい。 熊本に赴任して、昨日(2017年12月16日)でちょうど2年になる。九州勤務は2回目で、前回(平成1994~1999年...