緑川を治める(加藤清正公の川づくり②)
★清正堤、大名塘、轡塘、鵜の瀬堰など、清正公の治水・利水事業は、洪水による氾濫を抑制するとともに、緑川流域の水田化を進めていった。 熊本河川国道事務所(国土交通省)のホームページによると、緑川水系における治水事業の歴史は古く、加藤清正公が天正16年(1588年)に肥後北半国...
豊かな水源・自然・史跡・文化財を流域に持つ「緑川」
★熊本地震では緑川本川・支川の堤防だけでなく、流域の史跡や文化財も大きな被害を受けた。早期の復旧・復興が期待される。 熊本河川国道事務所(国土交通省)のホームページによると、緑川は、その源を熊本県上益城郡山都町の三方山(標高1,578m)に発し、御船川等の支川を合わせて熊本...
日本最初の国家的装置インフラ「古代山城」、「鞠智城」は兵站と南方監視を担う
★天智天皇の大和朝廷(政権)がとった防衛体制は、まさに「本土決戦」を想定した「国家プロジェクト」であった。古代日本の防衛最前線「鞠智城」で、国家とインフラについて思いを馳せる。 今日、10月23日(日)は「鞠智城の日」。熊本県山鹿市菊鹿町の米原台地にある歴史公園鞠智城で、百...
白川を治める(加藤清正公の川づくり①)
★国づくり川づくりに卓越した見識と実績を残した加藤清正は、現在も「土木の神様」「せいしょこさん」と呼ばれ、民衆から慕われている。 前回に引き続き「白川を治める」をテーマに、今回は、この治めるに難しい「白川」の本格的治水工事に最初に取り組んだ(と言われている)肥後熊本藩初代藩...
白川を治める、その難しさ
★流域面積の80%が上流域の阿蘇カルデラ=全国平均の2倍にもなる多雨地帯、洪水を引き起こしやすい河川勾配、県都・熊本市街地を天井川が貫通する。こうした特徴を持つ白川は、過去に何度も大きな洪水を引き起こしてきた。 熊本県(肥後国)の地域は、九州山脈及び阿蘇外輪山を水源とす...
加藤清正が築城した難攻不落の「熊本城」、巨大地震からの復旧が待ち望まれる。
★西郷隆盛に「わしは官軍に負けたのではない。清正公に負けたのだ」と言わしめた熊本城も、M7の巨大地震には・・・。「せいしょこ(清正公)さん」の治世を、これから振り返っていく。 熊本地震(本震)の発生から今日でちょうど半年。熊本地震に伴う震度1以上の揺れは、この半年間で4,0...
阿蘇谷の開拓・農耕を守護する「國造神社(北宮)」と鯰と地震の物語
★阿蘇中岳の爆発的噴火により火山灰に覆われた「國造神社(北宮)」。主祭神・速瓶玉命は、阿蘇の開拓に水利にと国土開発の大業をなされ、庶民に農耕を教え畜産に植林に万幸を与え衆民を愛撫し、仁徳を施されている。 『阿蘇中岳 爆発的噴火 噴煙1万メートル超 入山規制 ...
熊本地震(本震)から半年。「がんばろう!!熊本」
★TEC-FORCE(災害応急対策に対する技術的な支援を円滑かつ迅速に実施するために国土交通省に設置されたチーム)はその時、どのように活動したか? 平成28年4月14日21時26分、熊本県熊本地方を震央とするマグニチュード(Mj)6.5の地震が発生(前震)、さらに、その28...
人吉球磨地方の開拓の守護神「青井阿蘇神社」と「おくんち祭」
★人吉市の国宝・青井阿蘇神社で開催された「おくんち祭」。今年は、熊本地震からの復興祈願祭でもあった。 人吉市の国宝・青井阿蘇神社の例大祭「おくんち祭」は10月9日、メインとなる神幸行列があり、神職を乗せた神馬や甲冑武者、神輿、獅子など総勢約1,600人が神社から人吉城跡まで...
「指切りげんまん」世界一!/「天草五橋開通50周年」を契機にインフラのストック効果を考える
★「天草五橋が24日、開通50年を迎えた。離島の天草と九州本島をつなぎ、半世紀にわたって生活と観光の両面で熊本を支え続けた宝である。これからも大切に活用したい。」この地元紙の社説記事こそが、本当の意味でのインフラのストック効果ではないかと思う。...