阿蘇神社「田実祭」
★農耕の道を教え、国土の開拓に尽くされた阿蘇大神健磐龍命を祀る肥後一の宮「阿蘇神社」。その阿蘇神社で、稲の実りに感謝を捧げる『田実祭(たのみさい)』が開催された。熊本地震で被災した重要文化財建造物6棟の復旧工事も着実に進められている。
本日9月25日、阿蘇神社(肥後国一の宮)で、稲の実りに感謝を捧げる『田実祭(たのみさい)』が開催された。 田実祭は、同神社の三大祭り(火振り神事、御田祭、田実祭)の一つで、国の重要無形民俗文化財『阿蘇の農耕祭事』に指定されている。「田(の)実」とは、収穫時期に田園で実ったお米のことで、五穀豊穣に感謝の意をこめて御神前に神酒、稲穂、鏡餅、海魚、赤飯、野菜などが供えられ、拝殿で神事が行われた。 神事後は、仮拝殿前にて、神慮を慰めるための「願(がん)の相撲」が行われ、今年の御田祭の駕輿丁10名が紅白に分かれて技を競いあった。 例年は、願の相撲が終わると、全国的にも珍しい横参道で勇壮な流鏑馬が奉納されるのだが、残念ながら(昨年に続き)今年も、熊本地震で倒壊した楼門の復旧工事のため中止となった。
肥後一の宮阿蘇神社社殿復旧に向けて(阿蘇神社公式ホームページ)↓ http://asojinja.or.jp/
(阿蘇の稲の実り)
(阿蘇の農耕祭事)
(田実祭:九月廿五日)
(田実祭神事)
(願の相撲)
熊本地震で大きな被害を受けた阿蘇神社だが、関係各位の尽力により、着実に復旧工事が進められている(重要文化財建造物6棟は国・県・市補助による災害復旧工事が着工済)。今日は、祭事の後、楼門の解体状況等について説明会が行われた。楼門正面に掛けてあった扁額(へんがく)は幸い損傷も軽微で、楼門の解体工事が最終段階をむかえている様子が見て取れた。いずれにしても、肥後国一の宮“阿蘇神社”の早期復旧を願ってやまない。
現状報告(阿蘇神社公式ホームページ)↓ http://asojinja.or.jp/report/data/13.pdf
(最終段階をむかえた楼門の解体工事)
(軽微な損傷ですんだ扁額)
(今回の舞台)
(2017年9月25日)
関連ページ(熊本国土学) <第2回>農耕の道を教え、国土の開拓に尽くされた肥後一の宮「阿蘇神社」(2016/03/27)