令和6年度九州地方治水大会(鹿児島大会)
★令和6年10月9日、鹿児島市で令和6年度九州地方治水大会(鹿児島大会)が開催されました。大会は、鹿児島県や全国治水期成同盟会連合会などの主催で開催され、九州・沖縄ブロックの8県の市町村の首長や職員ら200人以上が参加し、気象災害や流域治水などについて理解を深めていました。
また、大会の最後には、国に対して治水関係予算を増額し(改正国土強靱化基本法に基づく実施中期計画の早期策定を含む)、抜本的かつ総合的な治水対策を強力に推進するとともに、機動的に対応できる制度を構築することなどを要望する12項目の決議も採択されています。
治水/地方治水大会増刊号(2024年9月18日)|全国治水期成同盟会連合会
わが国は自然災害に対して極めて脆弱な国土条件下にあり、特に九州では、これまでに整備を行った治水施設が効果を発揮する一方で、平成29年の九州北部豪雨から7年連続で甚大な浸水被害が発生するなど、近年、地球温暖化に伴う気候変動の影響が顕在化しています。
今年度も6月下旬に鹿児島県、7月中旬に長崎県、さらに8月末の台風10号では大分県や宮崎県、鹿児島県で線状降水帯が発生し、家屋の浸水被害が発生しているところですが、こうした状況に対応していくためには、引き続き計画的に河川事業、ダム事業、砂防事業を推進していくとともに、「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」の予算も活用しながら、各流域の「流域治水プロジェクト」に基づき、流域が一体となって総合的な治水対策を進めていく必要があります。
令和6年度九州地方治水大会(2024.10.09、鹿児島県鹿児島市)